理容師は「医師」だった?

顔のムダ毛処理といえば、理容師ですが、

理容師は髪を切るだけでなく、顔の産毛を剃る技術もプロです。
プロならではの繊細なシェービング、適度に温められたスチームタオルなど、自宅でのお手入れとは全く異なる環境となります。

単なるムダ毛処理だけでなく、優れた技術により、優しく古い角質から、汚れまでを除去していきます。

肌に優しい方法です。

中世の欧州では、理容師は医師だった?

中世のヨーロッパでは、怪我の処置をしていたのは、外科医だけでなく、実は理容師も担っていたのです。

また、当時は瀉血が行われていて、これは、中世ヨーロッパでは医療技術の一つでした。体の血液を外部に排出させることで症状の改善を目的とする治療法でした。今では医学的根拠のないものですが、当時は信じられていたのでした、

最初は修道士が瀉血を行っていましたが、1162年にローマ法王が瀉血を禁止したことで、理髪店がそれを引き継いだといわれています。理容院でよく見かけるサインポールは、血液を表し、このときに誕生したという説があります。

それだけでなく、理髪師が医者を兼ねていたことから、サインポールが利用されていたともいわれます。

裏を返すと、医師が行う外科の仕事というのは、毛を剃ることが含まれていて、それが医療行為だったわけです。だからムダ毛処理も医療行為であり、それを行うのは、医師である理容師だったわけです。

現在でも医療行為としての脱毛がありますから、中世ヨーロッパでも同じだったのかもしれません。

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