女の平和(Λυσιστράτη)

古代ギリシアの喜劇に登場!

古代ギリシアの喜劇作家アリストパネスの「女物3作」のひとつが、「女の平和」です。
アリストパネスの代表作で、下ネタ満載の喜劇です。

この作品の浴場のシーンで、女性同士が下腹部をきれいに脱毛したことを話題にする場面があります。
古代ギリシアでは、日常的にデリケートゾーンのムダ毛処理が行われていたことが分かります。

紀元前300〜100年頃の古代ギリシア遺跡から出土されたものの中には、青銅製のピンセットなどがありますが、もしかしたら当時の脱毛でも使われていたのかもしれませんね。

アテネとスパルタの戦いを終わらせるために!

では、この喜劇のストーリーはというと、

主人公はリューシストラテー。
時代はアテネとスパルタとの戦いが激化していた頃です。

リューシストラテーは、この戦争を何とか終わらせようと考えていました。
そこで彼女は、敵味方関係なく、ひそかに女たちを集めました。次第に多く集まり、そこで女性達に彼女が戦争終結のための作戦を話します。

その作戦とは、なんと、戦争を終わらせることを要求し、セックス・ストライキを行うというものでした。
この作戦に賛同したアテネの女たちはアクロポリスを占拠していきます。一旦は尻込みするものの、戦争終結の目的のためということで、互いに誓いを立てるようになります。

アクロポリスでの攻防戦の最中、役人がリューシストラテーを捕らえにきます。
このとき、彼女は女だからこそわかる戦争のつらさを述べました。

膠着状態となり、脱走を企てる女もいましたが、それでも何とか説得していきます。
やがてアテネ、スパルタのそれぞれ陣営の男性は、我慢ができなくなりました。そこで和平の使者を出すことにし、その使者は膨らんだ前を隠しながら女たちがセックス・ストライキをして困っていると述べました。

その結果、不承不承ながらも合意することになりました。
和平会議が行われることになりました。

そこでリューシストラテーが現れました。和平会議の仲介役となり、会議が進みました。
男たちは、女性の体にばかり目を向けていて、うやむやのうちに和平が結ばれました。ついに目的は達成され、最後は男女入り交じっての喜びの歌で終わりました。

これが古代の喜劇かと思うと、すごい、としか思えません。

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