古代ギリシアと古代ローマ、それぞれの脱毛理由

古代のムダ毛処理、ギリシアとローマの違いとは

古代ギリシアでも古代ローマでもムダ毛処理をしていたということは、この「ムダ毛処理メモ」でも取り上げてきました。

でも今回は古代ギリシアと古代ローマでは、ムダ毛処理が流行した理由が異なる点に着目してみます。

まず古代ギリシアですが、「女の平和(Λυσιστράτη)」のときに記しましたが、女性がムダ毛処理に勤しんでいました。

一方、古代ローマでは、「ルキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca)」のときに述べたように、ローマの公衆浴場で男性がムダ毛処理をしていました。

ギリシアでは女性、ローマでは男性。

古代の地中海世界の覇権を握ったギリシアとローマですが、ムダ毛処理は正反対です。
これって、なぜなのでしょうか?

古代ギリシアは娼婦から普及!

実は古代ギリシアで女性にムダ毛処理文化が浸透したのは、娼婦から始まったといわれています。
娼婦は、自らの体が資本ですからムダ毛のお手入れをしっかり行い、それが男性の受けが良かったのです。

それで一般の女性も全身脱毛を始めたという流れだったようです。

古代ローマは男のエチケット!

一方、古代ローマの場合、貴族的な文化が形成され、その中でムダ毛処理はエチケットとなったのです。なので、貴族的な役割を担う男性が全身脱毛までするようになりました。

古代社会もいろいろ!

ローマ神話がギリシア神話に取り込まれたり、ギリシアの植民地域がローマの領土となったり、関係が深いギリシアとローマですが、ムダ毛処理は全く異なるということです。

このような視点で歴史を見ることは、あまり一般的ではないので、おもしろいと感じてしまいます。

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