世界のムダ毛処理事情(ドイツ編)

清潔大好き! ドイツ人

清潔好きな国民といえばわたしたち日本人が一番だと思うかもしれませんが、実はヨーロッパ諸国の中ではドイツ人がダントツに清潔好きなのです。

しかもドイツ人の場合、目に見えるところだけでなく、誰の目にも触れないような場所でもピカピカに掃除するほどのレベルなのです。まさに質実剛健なドイツ人といえるわけで、当然ながらムダ毛処理も徹底しています。

そもそものムダ毛処理の理由が、日本人とは異なります。
おしゃれのためなどという軟派な理由ではなく、体を清潔にしておくという機能的な理由が第一なのです。清潔な体にしておくことこそ、ドイツ人の常識なのです。

ただ、ドイツでも脱毛といえば、基本概念やその手法については日本と何ら異なる点はありません。
単語を並べてみましょう。

抜く(Auszupfen)
剃る(Rasur)
根絶する(Dauerhafte Epilation)

日本語をそのままドイツ語に翻訳できます。
脱毛方法としても、日本と大きな違いはありません。

しかし、清潔好きなドイツでは、ムダ毛によって清潔さを阻害する部分は徹底的に処理します。
その代表的な場所がVIOです。

ここはムダ毛をそのままの状態にしておくと、細菌の巣となる可能性があります。ドイツ人の感覚では、最優先で清潔にしたくなる場所となります。
さらにいえば、ムダ毛が生えたままの状態で下着をつけると、どうしても蒸れやすくなります。デリケートゾーンにかゆみが生じたり、ひどくなれば炎症に至ることもありえます。
これらを予防し、デリケートゾーンの健康維持のためにも、VIOのムダ毛処理を行うわけです。合理的な国民性のあるドイツ人からすれば、至極当然のことになります。

ちなみにドイツのサウナは混浴が一般的で、タオルで体を隠す習慣もありません。
そのため、一度でもドイツのサウナに入ったことがある人は、このような清潔好きで合理的なVIO脱毛をしている人が、いかに多いかが分かると思います。ただし、老若男女すべてスッポンポンのサウナに入る日本人は少数でしょうし、入るのにもかなり勇気がいると思います。特に女性は。

サウナだけでなく、プールや日光浴で目にする光景からすると、VIOのムダ毛処理を徹底するドイツ人なのに、実は他の部位は無頓着なのでは、と思えることもあります。
女性なのに、ワキから毛が見える人も見かけます。当然、腕や足も毛深いままだったりします。日本人でここまでケアしない人はいないのでは、というレベルです。
もちろん日本人と違って、毛の色が黒いとは限りませんので、VIOを除いた箇所のムダ毛は、少し印象が違うかもしれません。特にブロンドの人を夏の海で見かけた場合、腕のムダ毛は水滴と太陽光線により、何ともいえない輝きが生じて、それはそれで魅力的な気もしないではありません。

ともかく、ドイツ人のムダ毛処理文化は、清潔さを保つために合理的判断によるものだということです。
日本人との違いがよく分かります。

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