プーブリウス・オウィディウス・ナーソー(Publius Ovidius Naso)
紀元前2年、ローマの詩人プーブリウス・オウィディウス・ナーソー(Publius Ovidius Naso)は、女性の足の毛は薄い方がいいと発言したといわれます。
以前に取り上げましたが、今回は彼の代表作の中で「変身物語(Metamorphoses)」をご紹介します。
変身物語(Metamorphoses)
文字通り、この作品はギリシア・ローマ神話で変身が行われる伝説を集めたものです。
第一巻は天地開闢、人間の時代、大洪水、アポローによるダプネーの略奪、ユーピテルによるイーオーの略奪の神話。
第二巻はパエトーンの物語、ユーピテルに愛されたカリストーとエウローペーの物語。
第三巻はテーバイの神話で、カドモス、アクタイオーン、ペンテウースの変身物語。
第四巻はピュラモスとティスベ、サルマキスとヘルマプロディートス、ペルセウスとアンドロメダーという、3組の恋人たちの神話。
第五巻はムーサの歌で、プロセルピナの略奪。
第六巻は、死が運命付けられた儚い命を持つ者たちが、神々に追い駆けられて変身する物語。
第七巻はメーデーアやケパロス、プロクリスの変身譚。
第八巻はダイダロスの飛行、カリュドーンの猪狩り、敬虔なバウキスとピレーモーンと邪悪なエリュシクトーンの対比。
第九巻はヘーラクレースの物語と、実の兄に恋をしてしまったビュブリスの物語。
第十巻はヒュアキントスを想って歌を唄うオルペウスのような、報われぬことが運命付けられた恋の物語。
第十一巻はペーレウスとテティスの結婚と、ケーユクスとアルキュオネーの愛。
第十二巻はアキレウスの偉業、半人半馬族とラピテース族との戦い、イーピゲネイアの生贄の物語。
第十三巻はアキレウスの武具を巡る戦い、ポリュペーモスについて。
第十四巻はアイネイアースの旅、ポーモーナ、ウェルトゥムヌス、ロームルスの物語。
第十五巻はピュタゴラスによる哲学的講義、ガイウス・ユリウス・カエサルの神格化。さらにアウグストゥス帝へ賛美の詩句。
ムダ毛を「変身」させるのも大事ということでしょうか。