古代シュメール人はピンセットで!
現在のイラクやクウェートに相当するメソポタミア南部地域には、最古の都市文明がありました。
チグリス川とユーフラテス川の間に栄えたメソポタミア文明ですが、その初期の文明を担ったのがシュメール人です。
このシュメール人ですが、なんとムダ毛処理を行っていたといいます。
世界最古の脱毛方法で、ピンセットを使っていたといいます。
除毛クリームや脱毛ワックスを使わずに、現代でもピンセットや毛抜きを使ってムダ毛処理をする人は珍しくありませんから、なんとも歴史ある方法だといえるでしょう。
でも現代のように肌を露出する際の美容目的だったとは限らないようです。
宗教的な目的だったのかもしれません。
キリスト教や仏教が生まれる前の、シュメール人の宗教では、ウル第三王朝時代には宗教活動としての合唱団と楽団があったともいわれています。
シュメール神話かく語りき!
シュメール神話が現在でも語り継がれているものの代表は「ノアの箱舟」でしょう。
「旧約聖書」の中の話ですが、もともとはギルガメシュ叙事詩にあるシュメールの大洪水を元にしているようです。
他にも中東の宗教には、大きく影響を与えているようで、ユダヤ教の冥界シェオルなどもシュメールとの関係性が見えます。
中東の宗教はのちに一神教となりましたが、シュメールでは擬人観を通した多神教でした。
日本の神道にも共通するもので、八百万の神と同じように、自然の力がそのまま神々の力となっていました。擬人化したことで「人格」ならぬ「神格」がありました。
また権力との結びつきもあり、世界最古の文明を見ているだけで、現代社会の構図とも重ね合わせられます。
そう考えれば、人間は進化していないのかもしれませんね。
ムダ毛処理にピンセットを使うのが続いているのも、別に時代遅れではないということでしょう。