クレオパトラのムダ毛処理

古代エジプトでも脱毛剤が使われていた!

紀元前1500年頃には、すでに古代エジプトでも脱毛剤が使われていたという記述があるといいます。

そんな昔の脱毛剤とは何かというと、
焼いたハスの葉を油と一緒に亀の甲羅の中に入れ、カバの脂肪を加えたものだったそうです。

この脱毛剤かどうかはわかりませんが、あのクレオパトラも使用してムダ毛処理をしていたそうです。

「絶世の美女」と称されるクレオパトラですが、正確にはクレオパトラ7世のことです。
プトレマイオス12世とクレオパトラ5世の間に生まれた娘で、姉はクレオパトラ6世とベレニケ4世、妹はアルシノエ4世、弟はプトレマイオス13世とプトレマイオス14世です。

あまり知られていないかもしれませんが、クレオパトラが結婚した相手は弟のプトレマイオス13世でした。兄弟婚でした。
これは、父のプトレマイオス12世の遺言によるもので、またプトレマイオス朝の慣例でもあったようです。

その後、ローマのカエサルのもとへ自らを贈り物として届けさせました。
クレオパトラ7はカエサルを魅了し、愛人となりました。
これを知った夫であり弟であるプトレマイオス13世は「怒り心頭に発し、王冠をはずし、地面に叩きつけた」といわれます。

さらにプトレマイオス13世は、カエサル軍を攻撃しましたが、カエサルのローマ軍はナイル川の戦いで制圧しました。プトレマイオス13世はナイル川で溺死し、クレオパトラの妹のアルシノエ4世は捕らえられました。

クレオパトラは次に、もう一人の弟プトレマイオス14世と結婚しました。
しかし、女王は紀元前47年にカエサリオンを出産しましたが、この子の父親はカエサルだといわれます。

紀元前46年には、カエサルの凱旋式があり、クレオパトラはカエサリオンを連れてローマを訪れました。
紀元前44年にカエサルが暗殺されと、クレオパトラは急遽エジプトに戻ったようです。
帰国した頃には、プトレマイオス14世が原因不明で死去し、クレオパトラは幼いカエサリオンを共同統治者に指名し、プトレマイオス15世となりました。
この二度目の夫であり、弟であるプトレマイオス14世の死については、クレオパトラによる毒殺説もあるようです。

クレオパトラはその後もアントニウスやオクタウィアヌスとのドラマもあります。単なる「絶世の美女」というだけでなく、劇的な人生を歩んでいきました。その人生の中にムダ毛処理も関係していたのかもしれません。

ところで、古代エジプトの工芸品の中には、ブロンズのカミソリや近代以降に使われているような長い刃のカミソリも発見されているそうです。ムダ毛を「剃る」文化もあったのかもしれません。

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